RSV勉強会(主にシナジスの話)③
RSウイルスは罹患、重症化すると細気管支炎になりやすいウイルスです。
その先に肺炎、脳症などがあり、ICUに入らないといけないぐらい重症化することもある非常にやっかいな病気です。
この細気管支炎も日頃クリニックで診ていると、非常に厄介な病気で、入院することも多々ある病態です。
経過としては、2,3日目から喘息に似て、喘鳴が出てきて、呼吸困難になってきます。
4日目になると横になるのも苦しく、酸素吸入が必要になってくることがあり、入院が必要になることがあります。
もし、無事4日目を乗り越えても、5,6日目で細気管支炎はピークを越えますが、痰がでてくるため、
余計に苦しくなり、痰がらみが強すぎて呼吸困難となり、入院してしまうお子さんも多いです。
治療法も喘息の治療はまず効かず。入院しても劇的に改善する方法がない疾患です。
大阪母子の先生の御発表で、シナジスを投与していると、なんと入院数が激減するという報告をされていました。これは結構びっくりしました。
今まで人工呼吸器が必要なレベルまで重症化するのを防ぐためにやっていると考えていましたが、
入院も減らす効果がしっかりあるのであれば、尚の事、やらなければならない治療なんだなと改めて実感しました。
STAFFブログ | 2024.03.18