臨床心理士です♬Ⅳ おすすめの本
今回は本のご紹介です。
大河原美以『ちゃんと泣ける子に育てよう』河出書房新書
「泣くこと」「泣けること」がどうしてそんなに重要なのか
子どもたちが「泣き」を積み重ねながら、どんな風に成長していくのか
そして、大人は、子どもたちの「泣き」にどのように向き合えばよいか
が、わかりやすく解説されています。
具体的なエピソードや、関わり方のコツも紹介されていますし
子どもを育てている親御さん向けに書かれているので、とても読みやすいです。
現在、当クリニックでも、1歳くらいまでの赤ちゃんのお母さん対象に
「泣き」を幼児教室で取り上げていますが
赤ちゃんに限らず、どの年齢の子どもにとっても(もちろん、私たち大人にとっても)
「泣くこと」は大切なテーマです。
ちなみに、この本には
『親には子どもの感情を育てる義務がある』
との、サブタイトルがついています。
少し厳しく感じられる言葉ですが
子育ての難しさやしんどさを充分にわかった上で
筆者が読者に伝えたいと願う強い思いが、この言葉に込められているように私は感じます。
筆者の、子どもや親御さんに向けるまなざしは、あたたかく、優しいです。
STAFFブログ | 2021.02.21