お肌の乾燥・対策について
こんにちは。院長です。
乾燥注意報も出ているぐらい、だいぶ乾燥してきましたね。
この2週間で、乾燥が原因と思われる肌の不調で来院される方が多くなっています。
そろそろヘパリン類似物質(ヒルドイドなどの保湿剤)の出番ですね。
血管を拡張する効果のあるお薬が入っていて、同様の薬も市販されています。
皮脂欠乏症の診断の時には、処方も可能です。
将来のつるつるお肌のためにも、可能な限りお子さんの保湿を頑張って頂きたいと考えています。
子どもたちは6歳ぐらいまで皮脂が欠乏しやすいとされています。
ついつい忘れがちの保湿剤ですが、冬はしっかり塗っていきましょう。
さて、今回はお肌の乾燥とアレルギーの関係についてお話します。
本来、子供の肌はしっとりとしているものです。
シリコン系の保湿剤を塗っている方以外で、お子さんの肌がサラサラの場合、だいぶ乾燥しています。
そしてガサガサになってしまっている場合、炎症を伴っています。
つまり乾燥性の湿疹です。(夏場にお勧めしていたシリコン系の保湿剤はそろそろ終了です)
乾燥性湿疹がある場合、保湿を頑張ることで改善を目指すことも可能ですが、時間がかかります。
しかし、それでは遅いと考えています。
乾燥して、ひび割れた皮膚や炎症を起こしてガサガサになった肌では、バリア機能が低下し、アレルゲンの侵入、感作が起こりやすくなります。
元々、父母が花粉症などアレルギーをお持ちの場合、この確率が更に上昇してしまいます。
ガサガサな感作しやすい皮膚の状態はなるべく短く治してあげたいところです。
これはよくアレルギーの教科書に書いてあることですが、
食物アレルギー⇒アトピー性皮膚炎⇒喘息⇒アレルギー性鼻炎⇒成人喘息へと順につながっていくことを
アレルギーマーチと言い、アレルギーはアレルゲンの皮膚感作から始まるとされています。
アレルギーの予防のためには、アレルゲンを減らす努力に加え、皮膚の守る力(バリア機能)を高めることが非常に大事です。
というわけで、ステロイドなどでしっかりと炎症を止め、保湿を行い、炎症を繰り返さないようにお肌を守ってあげることで、
アレルギーマーチに繋がらないよう頑張りたいところです。
すでにアレルギーがあると判明している方でも、アレルギーがさらに強くならないため、アレルギーの種類を増やさないためにも、
ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)、ステロイドなど適切に使用し、しっかりスキンケアをしていきましょう。
お肌のご相談、処方薬のご相談、薬の塗り方など、
なんでもお気軽にご相談くださいね。
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外来・発達相談 | 2023.11.02