ビタミンD不足?!
さて、今日はビタミンDについてです。
既にいろいろなところで触れられていますが、母乳中心で授乳されている場合、
ビタミンDが不足しやすくなっています。
元々ビタミンDはお日様に一定時間あたっていれば、コレステロールが変化してできるため、
日本人にはサプリなどは必要ないと考えられていました。
しかし、日焼け止め、日傘、食生活などの生活習慣の変化により、
お母さんたちのビタミンDが不足し、
結果的に赤ちゃんたちのビタミンDが不足してきていることが近年報告されています。
ビタミンDが不足すると何が起こるのでしょうか。
骨系統:くる病、頭蓋ろう、O脚、X脚、低身長などの発育不良
筋肉:運動発達遅滞
低カルシウム血症:興奮、下痢、食欲低下、イライラ
最近では、ビタミンDを大量に補充すると、アトピー性皮膚炎などの皮膚症状が緩和するという報告も出ています。
過量摂取には気を付けてくださいね。
実際、NICUや新生児室で働いていると感じるのですが、頭蓋ろうの赤ちゃんが多いんです。
骨がぺらっぺらで、大泉門どころではなく、頭のてっぺんがプヨプヨしてしまっている赤ちゃん。
生後1,2週間である程度の硬さにはなるものの、すでにビタミンDが不足しているサインです。
すでにO脚が始まっているお子さんも多いです。
その子たちが完全母乳でビタミンDを補充しなかったら、
低身長や、X脚、O脚のリスクがあります。
早めに補充してあげたいところです。
不足しているかどうかは、出生直後に頭がプヨプヨしていないか。
足が曲がっていないかを診てもらってください。
また、不足する前に補充するのがベストなので、どんなお子さんにも補充をおすすめしています。
うちの子どうなんだろう?と、気になる方は、赤ちゃん外来にてご相談ください。
ビタミンDの補充方法
補充方法は簡単で、日焼けすればよいのですが、それも皮膚がんの発生や、
しみ、しわなどの原因になるため、実際は難しいですよね。
食事では、あん肝や魚の内臓に多く、次点で鮭の皮についた脂に多く含まれていますが、なかなか摂れないです。
そこでサプリなどの栄養食品を使用します。
生後1か月から飲める"BabyD200"は1滴5μg入っており、一日分が入っています。
ヨーグルトが食べられるようになったら、ダノンのデンシアがおすすめ。
1個でこれまた5μg入っています。
最近はジョアにもビタミンDが5μg入っており、ジョアが飲める年齢であれば、そちらもよいと思います。
BabyD200は1滴20円ちょっとなので、お値段的にもBabyD200がお得です。
医療機関でしか取り扱えないサプリとなっており、当院でも販売中です。
診療時に言って頂くか、受付でお気軽にお声がけください。
※購入は、信頼のおける医療機関にてご購入ください。怪しいネット通販などのものは古い商品だったりもします。
ネットで手に入る"BabyD"は、医療機関用ではなく、濃度が薄いのでご注意くださいね!
こちらのBabyDは受付にて購入も可能です。
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外来・発達相談 | 2020.12.20