抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体製剤「シナジス®」の適応が増えました
本日発表がありましたが、3月よりシナジスの適応が追加になりました。
元々小児科学会などでも適応を増やす動きがあったのは承知していましたが、こんなに早いとは思わず、ビックリです。
追加になった適応は以下の下線部の通りです。
下記の新生児、乳児および幼児におけるRSウイルス感染による重篤な下気道疾患の発症抑制
RSウイルス感染流行初期において
在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月齢以下の新生児および乳児
在胎期間29週~35週の早産で、6ヵ月齢以下の新生児および乳児
過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の肺低形成を伴う新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の気道狭窄を伴う新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の先天性食道閉鎖症の新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の先天代謝異常症の新生児、乳児および幼児
24ヵ月齢以下の神経筋疾患の新生児、乳児および幼児
(下線部が新規追加適応症)
かなり多くの適応の方がいらっしゃるのではないかと思いますが、
既に予防接種も終えていて、診察の間隔が空いていたりすると、
気が付かれないのではないかと危惧しています。
3月末現在、RSウイルスは最新の大阪府内の報告によると、大阪市内北部で指数が3を超えており、かなり急速に流行し始めている状況です。
上記の適応があるお子さんが感染すると、入院が必要だったり、ICU管理が必要なレベルまで重篤化するリスクが高い病気ですので、
早めのシナジス投与をご検討ください。
適応かどうか分からない場合は、当院を受診して頂くか、主治医に電話で確認して頂くようお願い致します。
当院を受診して頂く際は、病名のわかる書類(入院証明書や母子手帳含む)をお持ちいただくようお願い申し上げます。
シナジスは月に1回しか打てない注射で、2回投与後から効果を発揮するとの報告があります。
初回の投与はなるべく早く済ませることが望ましいと考えます。
(予約システムでは3日前に締め切られていますが、お電話いただければ予約可能です。)
お問い合わせ:06-6152-9120
「シナジス」について📞とお電話ください☎
お知らせ | 2024.03.27