【医師解説】フルミストは本当に長持ちする? 注射との違いと「春先まで」の効果を小児科医が解説

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【医師解説】フルミストは本当に長持ちする? 注射との違いと「春先まで」の効果を小児科医が解説

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インフルエンザワクチンの接種時期が近づくと、保護者の方からよく聞かれるご質問があります。

「あまり早く打つと、冬の終わりには
効果が切れてしまいませんか?」

特に、

「受験が2月にあるから、なるべく遅く打った方がいい?」
「春先までインフルエンザが流行したら大丈夫?」

と、接種するタイミングに悩まれる方は少なくありません。

最近では、従来の注射によるインフルエンザワクチンに加えて、 鼻から接種する「フルミスト」を選べるようになりました。

実は、注射のワクチンとフルミストでは、 体の中で免疫をつくる仕組みに違いがあります。

そして、この違いが「免疫の持続」にも関係していると考えられています。 今回は、「フルミストは長く効くって本当?」という疑問について、 注射のワクチンと比べながら分かりやすくお話しします。

まず知ってほしいこと。「ワクチンの効果」は突然ゼロにはなりません

最初に、大切なことをお伝えしておきます。

インフルエンザワクチンの効果には、 「ここまでは効いて、翌日から突然効かなくなる」 という明確な有効期限があるわけではありません。

接種後に免疫が作られ、その後、時間とともに少しずつ変化していきます。

また、実際の予防効果は、

・その年に流行するインフルエンザの型

・ワクチン株と流行株との一致

・お子さんの年齢

・これまでの感染歴やワクチン接種歴

などによっても変わります。

ですので、 「注射は3か月で切れる」「フルミストなら1年間絶対に効く」 というほど単純ではありません。

注射のワクチンは、時間とともに効果が弱まることがあります

従来の腕に打つインフルエンザワクチンは、 「不活化ワクチン」です。

接種後、およそ2週間ほどかけてインフルエンザに対する免疫が作られていきます。

その後は一定期間効果が期待できますが、 時間が経つにつれて血液中の抗体が減少し、 シーズン後半になると予防効果が低下することがあることも知られています。

ただし、「3か月を過ぎたら効かない」
という意味ではありません。

実際には、その年の流行株や年齢などによって、効果の低下の仕方は異なります。

それでも、 「10月に打ったら、2月や3月は大丈夫?」 と心配になるお気持ちは、とてもよく分かります。

フルミストは、免疫のつき方が少し違います

一方、フルミストは鼻にスプレーして接種する 「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」です。

弱毒化したインフルエンザウイルスを鼻の粘膜に接種することで、 自然にインフルエンザウイルスと出会ったときに比較的近い形で免疫反応を起こします。

ここが、注射のワクチンとの大きな違いです。

フルミストでは

① 鼻やのどの粘膜の免疫

② 全身の抗体による免疫

③ T細胞などが関係する細胞性免疫

といった複数の免疫反応が誘導されます。 特に、インフルエンザウイルスが最初に侵入してくる 「鼻の粘膜」にも免疫が誘導されるのは、 フルミストならではの特徴です。

「免疫の記憶」もフルミストの特徴

生ワクチンであるフルミストでは、 鼻の粘膜だけではなく、体の免疫システムにもインフルエンザウイルスの情報が記憶されます。

少しイメージしやすくすると、

注射のワクチン
→ インフルエンザに対する抗体をしっかり準備する

フルミスト
→ 鼻の入り口から全身まで、実際の感染に近い形で免疫に覚えてもらう

もちろん実際の免疫はもっと複雑ですが、 保護者の方にはこのように考えていただくと分かりやすいと思います。

フルミストは、本当に長く効果が続くのでしょうか?

ここが今回、一番気になるところだと思います。

海外で行われた小児を対象とした研究では、 フルミストと同じタイプの経鼻弱毒生インフルエンザワクチンについて、 接種から9〜12か月後でも、ワクチン株と抗原的に近いインフルエンザウイルスに対する予防効果が確認された という報告があります。

また、一部の研究では、ワクチンを追加接種しなかった翌シーズンにも 一定の予防効果が認められています。

フルミストによって誘導される免疫が、
比較的長く維持される可能性を示すデータがあります。

ただし、ここには大切な注意点があります。

「フルミストを1回すれば、1年間インフルエンザにかからない」 という意味ではありません。

インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変化しますし、 その年によって流行する株も変わります。 そのためフルミストも、注射のワクチンと同じように 毎シーズンの接種が基本です。

「長く続く可能性」があることのメリット

私が小児科医として特にメリットを感じるのは、

「接種日を細かく計算しすぎなくてもよい」

という点です。

インフルエンザワクチンについて、

「受験の直前まで効果を残したいから、もう少し待とう」
「2月に大会があるから、なるべく遅くしよう」

と考えているうちに、

風邪をひいたり、
予定が合わなくなったり、
予約が取れなくなったり、
その前にインフルエンザが流行してしまったり......

ということは珍しくありません。 ワクチンは、接種できなければ予防効果を得ることができません。 その意味でも、接種できる時期にきちんと済ませておくことは大切です。

「早めに受けると、春までもたない?」と心配しすぎなくても

インフルエンザは、12月〜2月だけとは限りません。

シーズンによっては早い時期から流行が始まることもありますし、 春先までB型インフルエンザなどの流行が続くこともあります。

そのため、 「少しでも遅く打った方が得なのでは?」 と考えてしまいがちです。

しかし、流行開始前に免疫を準備しておくことも重要です。

フルミストについては、長期間にわたり予防効果が確認された小児の研究もありますので、
「早く受けたら、すぐに効果がなくなるのでは?」
と過度に心配する必要はないと考えています。

1回で終わることも、やはり大きなメリットです

フルミストの魅力は、持続性だけではありません。

日本では、フルミストは 2歳以上19歳未満が対象で、1シーズン1回の接種です。

一方、注射のインフルエンザワクチンは、 13歳未満では原則として2回接種となります。

2歳〜12歳のお子さんの場合
注射
原則2回
フルミスト
1回

「いつ1回目を打とう?」「2回目はいつ予約しよう?」という スケジュール調整が不要になることも、 お子さんにもご家族にも大きなメリットだと思います。

フルミストには、こんな特徴があります

フルミストならではの4つの特徴

① 鼻の粘膜にも免疫を誘導する

② 注射をしなくてよい

③ 2歳〜18歳なら1シーズン1回

④ 比較的長く免疫が維持される可能性を示した研究がある

もちろん、 「だからフルミストの方が、すべてのお子さんに優れている」 というわけではありません。

基礎疾患や治療内容などによっては、 フルミストではなく注射のワクチンをおすすめする場合もあります。

「冬だけでなく、春先まで備えたい」というご家庭にも

毎年のインフルエンザシーズンは、 いつ始まり、いつ終わるのかを正確に予測することはできません。

だからこそ、 「いつ打てば一番得なのか」を考えすぎるより、 流行が本格化する前に、きちんと免疫を準備しておくことが大切です。

特に、

✓ 受験を控えている

✓ 冬から春に大会や大切な予定が続く

✓ 園や学校で毎年インフルエンザが流行する

✓ できれば1回で接種を終えたい

✓ 注射がとても苦手

というお子さんには、 フルミストはぜひ知っていただきたい選択肢だと思います。

PASSOクリニックでは

今年も、 注射のインフルエンザワクチン鼻から接種する「フルミスト」の 両方をご用意しています。

「うちの子にはどちらが合っている?」
「早めにフルミストを受けても大丈夫?」 など、迷われる場合はお気軽にご相談ください。

今年のインフルエンザ予防。

接種時期を悩んでいるうちに流行が始まってしまう前に、
早めに備えておくことも大切です。

\ 鼻からシュッと1回 /

2026年 フルミスト
8月31日(月)21:00〜 予約開始

2歳以上19歳未満

フルミスト 8,000円(税込)

1シーズン1回

WEB予約画面から
「フルミスト」を選択してご予約ください。

フルミスト・インフルエンザ
WEB予約はこちら

※WEB予約は8月31日(月)21:00より受付開始します。
※接種開始は10月1日(木)を予定しています。

よくあるご質問 | 2026.08.25

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